月別アーカイブ: 2015年12月

中庸こそが薬になる

2015年最後のマクロビオティックのお仕事で、アメリカのマクロビオティック指導者、エドワード・エスコー氏に2年ぶりに再会しました。

池尻大橋のマクロビオティックレストラン「キュイジーヌ・エ・サンテ・リマ」で食事をしながら、「中庸」を英語でどう表現するのかエドに聞いたところ、「middle」と答えてナプキンにメモをいただきました。

「Let Food Be Thy Medicine」

「食べ物があなたの薬である」というヒポクラテスの言葉を引用して、もともと薬の語源は「Mid」「Med」という中央や中道といった意味を持つことを教えてくれました。

瞑想(Meditation)も、「Med」がつくので、まさに陰にも陽にもぶれない中庸な精神状態こそが「瞑想」ということなのでしょうね。

よくマクロビオティックの世界では、「中庸」と「バランス」は違うと言われます。

「中庸」とは陰陽が調和することで、完全なる調和の世界である「無限の世界」のエネルギーと繋がることをいいます。

つまり陰にも陽にも偏らない中道というぶれない身体や精神状態であれば、「無限の世界」からあらゆる可能性にあふれたインスピレーションを得ることができるので、どんな病気でもどんな困難でも乗り越えられるアイデアに自然と導かれることになります。

単純にモノとモノの均衡である「バランス」とは、ちょっとニュアンスが違うのですね。

「中庸こそが薬になる」

クリスマスの日にエドからもらったナプキンは、素敵なクリスマスカードになりました。

天と地がひっくり返る時代

よく東洋医学の陰陽とマクロビオティックの陰陽は違う所があると言われます。

一番大きな違いは、天地の陰陽。

東洋医学では、天を陽性として地を陰性とします。
清い陽気が上昇し天をつくり、濁った陰気が下降して大地となるというのが古代からの中国の宇宙生成論なのです。

ところがマクロビオティックの創始者である桜沢如一は、この大前提をひっくり返してしまいます。
つまり、遠心力で上昇する気を陰、求心力で下降する気を陽として、無限に広がりのある天を陰性、そして一塊に固まっていく地球を陽としました。

これはどちらが正しいということより、桜沢は単純にものすごいスピードで運動する惑星を陽性とし、それを包み込む静かな空間である宇宙を陰性として見たわけなのですが、古代中国の思想では、静かで動かない大地を陰とし、常に昼夜が逆転し、太陽や月、そして惑星がダイナミックに動く天が陽性と見る見方の違いなのです。

古代の人々、特に古代中国の黄河文明などは北の畑作牧畜民の文化なので、天候と移動がとても大切でになります。つまり畑作を左右する旱魃は太陽が支配しますし、牧畜における移動は天の星々の動きを見ながら正しい方向へ進まなければなりません。

必然、天は地上の人々を支配する力とみなされ、それが中国の支配者としての帝の存在根拠となり、上帝、上天思想として、より天の陽性化、地の陰性化が強調されることになります。

なので、天地を陽陰と考える古代中国は、あくまで天動説的な陰陽論の展開であったのかもしれません。

それに対して、天地を陰陽と考えた桜沢は、地球という惑星がものすごいスピードで動きまわっているという科学的な根拠による地動説的な陰陽論に転換したとも言えます。

ただ最近、この天地の陰陽の転換は、単純に見方の違いというだけでない人類における根源的な転換があるような気がしてなりません。

天と地がひっくり返る。
なんとなく今の時代、天地の陰陽を考えることはとても大きな意義があるように思えてならない今日この頃なのです。

ブルーボトルコーヒーの酸味と陰陽

IMG_20151006_132731

ちょっと前ですが、話題のブルーボトルコーヒーに行って来ました。

感想はというと、「う~ん、酸っぱ。。。」

僕の人生で、これほどまでにコーヒーに酸味を感じたことはなく、なかなか違和感が絶大で何とも言いようがありませんでした(笑)

でも通には、この酸味がコーヒーという果実の本来の新鮮で美味しい酸味なのだそう・・・。

そしてちょうどつい先日仕事場で、陰陽表の紅茶とコーヒーとでは、コーヒーの方がなぜ陰性になっているですか?という質問を受けた。

その時は、時間がなくて大して気の利いた答えはできなかったのですが、ふとブルーボトルコーヒーの味を思い出すと、コーヒーはやはり熱帯の果実なのだということを実感します。

どうもコーヒーは焙煎による苦味という陽性さの印象が強いので、そもそもは酸味の多い陰性な果実であることを忘れてしまいます。

根、枝、葉っぱ、果実の順に陰性になるのがマクロビオティックの考えで、葉っぱである紅茶より、果実であるコーヒーは、収獲される地域も含めて陰性と言えるのでしょう。

逆に言えば、焙煎して苦味という陽性を加味しないと飲めないぐらいに、陰性なのだとも言えるかもしれません。

ブルーボトルコーヒーのような酸味のあるコーヒーは、肉食などの多いアメリカの陽性な食生活にはあっているのかもしれませんが、元来陰性な体質の僕には、あまりに酸味が強すぎる!!

ブルーボトルコーヒーが、日本で受け入れられるどうか、つまり「美味しい!!」と思えるかは、日本人の体質がよりアメリカ的になっているかどうかなのでしょうね。

少なくても僕の周りであまり「美味しいかった!」という話は聞きません(笑)
ベジ傾向の友人が多いので、当たり前といえば当たり前ですが・・・。

 

人生はどっちでも陰だ陽!!

この世界は陰と陽という二つのエネルギーで動いている

いつしか陰が陽に、そして陽が陰に転換するのもまた、この世界の習わし

だから、右へ行こうが結局は左になるし、上に向かおうが結局は下に向かっていることになる

つまり、人生はどっちを選ぼうが、結局は同じものを選んでいることになる

そう僕らは近道しようが遠回りしようが結局は、陰陽が分化する前の一なる世界を目指して歩んでいる

人生において迷いが生じたり、前へ進むことが不安で恐ろしくなった時

「人生はどっちでも陰だ陽!!」

と、とりあえず叫んでみる

というのがブログのコンセプトです