月別アーカイブ: 2016年4月

リマ・クッキングスクール初級2回目

今日はマクロビオティックの料理教室「リマ・クッキングスクール」初級2回目。

玄米ご飯とみそ汁と切り干し大根と油揚げの煮付け、そしてみかん羹。

これだけ?

そうこれだけのものを作るのにどれだけ繊細に濃密な時間をかけるのか。五感をフルに発動させて、様々な状況に心を配りながら食材のエネルギーを感じ取っていく様は、単なる食べるための料理ではなく、食材を通した自然との対話。いやもはや瞑想かもしれません(笑)

マクロビオティックでは、人間や動物を「陽」と捉えます。そしてその陽性である動物を成り立たせているのは「陰」のエネルギーである植物です。そして植物は「陽」のエネルギーである大地や地球などの元素のエネルギーに支えられています。

この入れ子になった陰陽の波にのって私たちの心が、広大無辺な宇宙意識に開かれていくためには、まず私たちの身体を成り立たせ、取り囲んでいる植物の微細なエネルギーと調和していくことが大切と考えます。

身体の中に閉じ込められ、宇宙から孤立し、迷子になった子供のように不安にさいなまれる意識をどう解放して自由になっていくか?

「そんな大げさな」ってお思いになるかもしれませんが、実はこれがマクロビオティックの最終的な目的なのです(笑)

リマ・クッキングスクール初級1回目

今日は、マクロビオティックの料理教室「リマ・クッキングスクール」の初級1回目。私は初級残り6回を受講すべく、今日から始まった夏期コースに参加しました!

第1回目は、基本中の基本、玄米ご飯の炊き方。
土鍋の炊き方を習い、圧力鍋、炊飯器でそれぞれ炊いた玄米を食べくらべ。副菜は、大豆タンパクの唐揚げでした。

感想はというと、まず第一に「男子求む!」(笑)

予想はしていましたが、平日コースということもあって、今期は完全に「黒一点」。特に今日は、先生、助手さん、スタッフさん含めて、完膚なきまでの「女子の園」。

う~ん、草食系男子が増えているといってもやはり現実はまだまだですね~。

女性は宇宙のバイオリズムと常につながっています。
男性は、ちょっと目を話すと宇宙のバイオリズムから逸脱した想像力で、自分でも手に負えない巨大なおもちゃを作りあげてしまいます。

家庭菜園やらガーデニングで、土や植物と触れる機会がある人は良いのですが、そんな機会のない男子が唯一、自然と一体となれるのは日々の料理しかありません。

そしてマクロビオティックは、より宇宙や自然のバイオリズムに寄り添える料理法なのです。

ですから、私は男性にこそマクロビオティック料理をすすめたいのです。いやむしろこれからはヘルシーな料理ができる男が一番モテる時代になります。

出会いがないという男子諸君!
会社なんかサボって、今すぐ「リマ・クッキングスクール」の門を叩きましょう~

途中入校もできます!

という宣伝でした(笑)

マクロビオティックの身体論(1)

最近、「日本人の身体観」についてつらつらと考えています。
もともと江戸時代までの日本人には、英語でいうところの「Body」である「身体(からだ)」という概念はなかったそうです。

「身体」は「殻(から)」に由来し、魂の抜けた死体を意味していたそうです。

『「身」の構造―身体論を超えて』(講談社学術文庫)を著した哲学者、市川浩は、日本人の身体観として「身体」は、単に、皮膚の内側に閉じ込められた「物質」としての「肉(み)」ではなく、皮膚の外まで拡がり、世界の事物と交わるものであるとし、「物心二元論」に基づく考え方である「身体」の代わりに「身(み)」という言葉を使いました。

マクロビオティックの身体観もまさに、この東洋的な哲学の流れである「身(み)の概念」に根ざしています。

■マクロビオティックのモノの見方

では、ここであらためて「マクロビオティックのモノの見方」をおさらいします。

MacrobioticBody&Mind1

まずここに何でもいいのですが、一つの「モノ」があるとします。
このモノを見る時、マクロビオティックでは「魔法のメガネをかけて見る」というのですが、陰陽の視点から見ていくことになります。

MacrobioticBody&Mind2

上図が「マクロビオティックの物体認識モデル」です。
マクロビオティックでは、どんなモノ(物体)を見る時でも、そこに働いている「陽」という求心力と「陰」という遠心力の働きを見ます。

このモデルで見るとモノ(物体)は、周囲の空間から「陽」という圧縮・凝集する求心力と周囲の空間へ膨張・拡散する遠心力のバランスで成り立っていることがわかるます。

つまり目に見えるか「形」をつくっている「陽のエネルギー」と、目には見えないけれど、その「形」の土台となっている空間である「陰のエネルギー」は不可分というか一体として認識するわけです。

マクロビオティックの原理である「身土不二」や「一物全体」もこのモノの見方が基本として成り立っています。

特に「身土不二」は、身体と環境(空間)は二つに分けられないという意味になりますが、マクロビオティックの身体観を端的に表している言葉となります。

■陰陽でみる「西洋的な身体観」と「東洋的な身体観」

この「モノ(物体)」の見方は、もちろん「身体」の見方にも反映されます。

西洋的なモノの考え方は、陽である求心力が優位に働きます。逆に東洋的なモノの考え方は、陰である遠心力が優位になります。

ですから西洋人は、空間から身体を切り離し物質としての「身体」を対象にした科学や医学が発達しますし、身体の個性や独自性が重んじられる個の文化を形成します。

逆に東洋人は、「身体」よりも、それを成り立たせている空間を氣や精神として捉え、身体と空間を分離せずにそのバランスをとる科学や医学を発達させました。

とくに陰性文明の極にあった日本人は、陽である身体よりも、陰である空間をより意識していました。ですから、空間である環境を整えることで身体の健康が成り立つという「養生法」が発展し、身体に直接的に働きかける科学や医学はあまり発展しませんでした。

下記図は、日本人の身体観を端的に表す「温泉混浴モデル」です。

MacrobioticBody&Mind3

明治に入って廃止された日本独自の文化や慣習には、日本人の本質を考える上でとても大切なものがあります。

明治5年に廃止された「太陰太陽暦」と「陰陽道」。
そして、たびたび出されたのが混浴禁止令です。江戸時代では当たり前だった温泉や銭湯での混浴は、果たして西洋人が考えた野蛮な習慣だったのでしょうか?

伝統医学の叡智―中医 薬膳

今日はいつもお世話になっている薬膳料理家の加藤ゐくこ先生のお誘いで、「中医薬膳」のお勉強に茗荷谷へ。

浙江中医薬大學教授で医学博士の徐守宇先生の講座「WHOも注目する伝統医学の叡智―中医 薬膳」を受講させてもらいました。

私はどうも「薬膳」という概念が曖昧模糊としていてよくわからいないでいたのですが、「薬膳」とは比較的新しい中国の伝統回帰運動なのだということをはじめて知りました!

そういう意味では「マクロビオティック」も、いわば日本の伝統食への回帰運動といえるわけですが、中国の薬膳は宮廷料理の系譜を引き継いているのに対し、お米という穀物を主食とした質素な日本の食体系を引き継いでいるマクロビオティックとはだいぶイメージが違いますね(笑)

ただ両者とも食べる人の体質に合わせて陰陽理論をもとに食べ方を変えて行くなど共通するところがたくさんあります。

中国の薬膳運動は、国家からも推奨され一般家庭にもその影響は広がりを見せているそうですが、日本生まれのマクロビオティックはまだまだ一般家庭に広まるまでには時間がかかりそうです。

それは中医学という伝統がいまだ医療の主流をなしている国と、西洋医学に完全に置き換えられてしまった国との違いなのかもしれませんね!

帰り道にちょうど文京区の桜まつりがやっていて圧巻の桜並木を見ることができました~。しかし、茗荷谷ってはじめて降りたかも(笑)