とんぼの魔法のメガネ

今日は私にとって、とてもとても大切な人を見送った。

私の最大の理解者であり、恩師であり、マクロビオティックの真髄を伝えるための同士であり、そして何よりも陰陽の話を子供のように語り合える親友であった人。

前日まで一緒に演台に立っていたのに、翌日には手品の如く消えてしまった。

戸惑いのなか参列した告別式。
最後の出棺で、黒塗りの車におさまった瞬間、一匹のトンボがふっと飛んできた。

参列者の一人が「あっ、あのトンボはきっと。。。」とつぶやいたと同時に、「プワァ~」と葬送のクラクションが鳴り響いた。

見送りを終えて帰宅した午後、ちょっと気分転換に近所を奥さんと散歩に出かけた。

でも、心はやはり晴れず、「これからどうすればいいのか」と途方に暮れながら歩いていると、なんと一匹のトンボが奥さんの肩にふわっと止まった。

そして、私が手を差し伸べると、指に止まり、全く逃げようとしない。

ちょうど時刻は荼毘に付された頃。

「あ~、来てくれたんですね」

「高桑君、僕は今無限の世界にいるよ。無限の世界はね、何にでもなれるし、どこでも行けるんだよ!だからいつでもどこでも一緒にいれるんだ。魔法のメガネをかけて前に進み続けなさい、このトンボのように」

そして、トンボは飛び去っていった。

私はとても心が軽くなった。

そして、不安は去って、感謝の念しかなくなった。

本当に、本当に、ありがとうございました!
私はあなたの意志を引き継いで前に進みます。
これからもずっと私と共にいて、無限の世界から道を指し示して下さい。

 

 

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