生と死、反転する表裏一体の相

昨日はマクロビオティックの恩師の納骨式でした。

3年前の父、そして今回の恩師という身近な人たちの死に接して、死に対してあたらめて感じることがありました。

二人とも直前まで元気に生きていて、あまりに忽然と消えてしまったので、死というものの実感があまりなく、いまだにふと振り向くと、そこにいるのではないかという感じがするのです。

そもそも、「生の世界」と「死の世界」とは、それほど明確に隔たれているものなのでしょうか?

陰陽論の価値観では、「生と死」は「陽と陰」という、表裏一体をなす一つの相と考えます。いわばそれはオセロゲームのコマのように白と黒、はたまた表と裏が一瞬のうちに反転する世界です。

白の世界からは、黒の世界を見ることはできないし、黒の世界から白の世界は見えない。
しかし、その二つの世界は一つのコマという宇宙を支えあっている。

二つの世界は明確に隔てる壁があるわけではないく、お互いが反転している世界、つまりすべてがサカサマの世界なので、お互いが打ち消しあって見ることができない。

だけど見えないだけで、実は同じ時空間を共有している。
だから気配を感じることができるし、モノではなく心を使えばコミュニケーションだってできるわけです。

またまた、変なこと言い出したといわれるかもしれませんね(笑)

でも実はこれは最新の宇宙論にも通ずるところでもあるのです。

分析能力が発達したおかげで、現在宇宙にある物質の質量をコンピューターで計算ができます。ところがその計算によると、例えば私たちの太陽系がある銀河は、その質量の軽さから一回転しただけで崩壊してしまうという分析結果が判明してしまいました。

もちろん実際の銀河は一回転しただけで崩壊はしません!

そこで物理学者は、銀河が崩壊しないための質量の補填として、「ダークマター(暗黒物質)」という目には見えないけど質量を持つという、なんとも捉えどころのない仮説を登場させなくてはならなくなったのです。

フランスの理論物理学者であるジャン=ピエール プチ氏は、そんな「ダークマター(暗黒物質)」というような安易な逃げ道を探すより、表と裏の宇宙が相互に影響しあう「ツインユニバース(双子宇宙)理論」を提唱して、現在の銀河が崩壊しないのは、反転したもう一つの反銀河が影響している、つまり「表の宇宙」と「裏の宇宙」が相互に影響しあってると説明しています。

どうやら私たちのこの宇宙には、もう一つの反転した裏の宇宙があるかもしれない。

マクロビオティックの宇宙論である「オモテあるモノにウラあり、オモテ大なればウラも大なり」という法則にも通づるかもしれませんね!

ともあれ、「死」とはその反転する裏の宇宙への唐突な移行だとすれば、故人たちは目に見えないけど私たちの時空間に同時に存在していることになる。

「ふと振り向くと、そこにいるのではないかという感じがする」

実はこの感覚こそが、「実感」そのものなのではないかと。

恩師の死に接することで、そんな思いに至る今日この頃なのです。

2017.9.3 武蔵野霊園にて

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